2011年5月11日水曜日

中村勝雄



中村勝雄
以降“かっちゃん"と、いつも通りの呼び名で書かせていただきます。

先ず初めに
かっちゃんは、生まれながらに脳性麻痺という、重度の障害と闘う戦士として、この世に出で立ちました。
かっちゃんの言葉をかりると、
「身体の障害の重さの説明に,いつも困る。ぼくは車イスで、食事はおろか着替えすら自分では何ひとつ出来ない折り紙付きの、それこそ間違いなく重度の障害者…」-小学館出版 パラダイス・ウォーカーより

私の目からも、THE障害者です。飽くまでも外見、と、言いますか身体的機能はですかね( ̄^ ̄)ゞ

そんな、かっちゃんがある日私に、夢を話してくれました。
「僕、シナリオライターになる。」
( ̄◇ ̄;)なんです~と⁇
だって皆さん、聞いて下さい。
かっちゃんは、字書けないのですよ。
正確には、書けるのですが、両腕は後ろに曲がったままで、ほんの少しだけ自分の意志で動く手首と、指を駆使して書くものですから、初めての方には解読不能と言って差し支えないのですから…
でも、かっちゃんはちゃんと考え、努力してました。
普及しはじめていた、ワープロを購入し、身体を斜めにワープロに向かい、私には信じられない格好で文字を操りだしたのです。
チョット話しは逸れますが、かっちゃんと話し会った思い出で、「ぼくは、この時代に生まれなかったら、中村勝雄は、世に存在しなかった。」と、しみじみ語っていました。
ドイツナチ時代、障害を持った子供達が、政府に幽閉された話しなど過去の悲惨な迫害を語った時だったけど、今、ワープロに向かう、君を見て、まさに今、この世に出で立ちたる使命があるのだと、思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿