2011年5月14日土曜日

中村勝雄 {てつの懺悔}ー五行歌ー

蔑む目
心の歪み
気付かれぬよう
作り笑い
醜く歪む

その日は、疲れていた
でも、どうしても行かなければならない用事があった
重い足を義務的に動かし、駅に向う
せめて、電車の中で寝たい、
知ってる人に会いたくない、少しでも一人ユックリする時間が欲しい
情けない程、自分勝手で傲慢な人間に成り果てていた

元来
私は傲慢で人の事を思いやる
いや、口ではきれいごとをいっていたが、
他人の事に係る事が面倒で、嫌でしょうがなかった
ましてや、障害を持った方のお手伝い、ボランティア
到底、考えられない人間だった。

そんな私が、かっちゃんと出会い
友達になった、
今考えると、かっちゃんに、受け入れて貰ったのだろう。

この話しは
そんな私が
まだかっちゃんと出会って間もない頃の事です

情けない程、自分勝手で傲慢に成り果てた私は
駅でかっちゃんに、出会ってしまったのです。
情けない私は、理性と言う仮面を着けたまま
かっちゃんを乗せた、車椅子を押して一緒に電車に乗り込んだ

嫌だった
奇異の目で見られている様で
話しかけて欲しくなかった
知り合いと思われるのが
嫌だった
かっちゃんは
そんな、私に笑顔で飴をくれた

最初に記した五行歌は
この時の気持ちを歌ったものです。

この後、かっちゃんと別れ
電車に残された私は、念願が叶い
一人座席に座る事が出来、貰った飴を口に入れた.

この飴の味
良くわかりません
なんか胸が詰まります
甘くて美味しいよ
君の笑顔でほろ苦い

きっと、私はかっちゃんとの出会いにより
人間らしく、成長出来たのです。



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